僕が野球を好きなわけ サッカーとの比較
僕は野球を見るのが好きだ。まだ地上波で巨人戦がよく放送されていた幼少の頃から今まで、一番見るスポーツはずっと野球だった。
だが、野球のどこを面白いと感じているのか考えたりはしてこなかった。そこで自分なりの考えを書こうと思う。
ここでは、多くの日本人にとって身近な団体スポーツであるサッカーと比較して考えていきたい。
最後まで信じられる
時間制限のあるサッカーの試合では、大差が付くと相手だけでなく時間との戦いにもなってくる。当然リードしているチームはボールを回したり、傷めたフリをして時間を稼ぐ。リードされている立場ではこれがもどかしい。
そうしているうちに、残り時間3分か1分か1秒か、どこかの瞬間に勝利を諦める時が来る。最後の瞬間まで勝利を信じることができないのだ。
野球の試合では、9回10点ビハインドの場面であっても、時間に急かされることはない。なにより最後のアウトが取られるまでチームの勝利を信じることができる。これが嬉しい。
喜ぶ機会が多い
野球の試合にはインターバルが多い。例えば打者がヒットを打った後、投手が三振を取った後、野手がファインプレーをした後の時間だ。この時間を使って、試合に対するリアクションを充分に取ることができる。歓喜の声を挙げる時間的な余裕がある。
サッカーにおいてその余裕があるのは、ゴールが決まった後くらいだろうか。芸術的なスルーパスが通っても喜べる時間が少なく、結局ゴールが決まらなければ数秒前の一瞬の歓喜さえかき消された気持ちになり、僕は寂しい。
見た目が特徴的な選手が多い
サッカーでは、最低限走れなければ選手として活躍はできない。そのためスリムな選手がほとんどで、一般的に見て太っていると言われるような選手はまずいない。
しかし野球では、スリムとは言えないような選手でも活躍ができる。体重100キロを超えるような選手が、それを活かした長打力で打線の中軸に座ることも多い。
また、足が速いだけの選手や守備が上手いだけの選手にも居場所がある。投げる打つ守る走る、その一つ一つに異なった能力を求められるため、一芸に特化した選手も重宝される。ここが面白い。
ものの魅力は裏表
以上が思い当たった野球の魅力だが、これの裏を返せばサッカーの魅力も見えてくる。
残り時間を計算して戦略を練ることも魅力の一つだし、展開が流動的で状況が次々と変化するので一瞬も気が抜けない。スリムな選手に魅力を感じる人もいるはずだ。
見る人、一人一人がどこに魅力を感じるかで好きなスポーツというのは変わってくる。だからこそ、地球上にはこんなに多くのスポーツが存在するのだ。