2016年ドラフト候補への僕の評価
今日はプロ野球ドラフト会議の日だ。
僕はアマチュア選手に全く詳しくなく、毎年ドラフト前にYouTubeなどで有力選手を確認するくらい。なので誰のためでもなく、僕自身がいつか見返すために書いておこうと思う。
贔屓のヤクルトの1位指名候補に挙がっているのは、田中正義(創価大)、佐々木千隼(桜美林大)、寺島成輝(履正社)、山岡泰輔(東京ガス)あたりだろうか。この中で僕としては佐々木と寺島を推したい。
佐々木は一目見て気に入った。投球から負けん気の強さがビシビシ伝わってくる。球の勢いもあるしコントロールも悪くない。ドラフト1位のサイド右腕というと十亀が思い浮かぶが、同じサイドスローの館山や秋吉、(来年から二軍監督らしいが)高津らに教えを請うて大活躍してほしい。加えて秋吉とは都立高校出身という共通点もあるし、活躍の土壌はあると思う。
寺島はすごくバランスの良いフォームだなというのが第一印象。即戦力投手が欲しいヤクルトではあるが、高卒とは思えない完成度で1年目から一軍で活躍する可能性も考えられる。
田中は3年時のプロ野球選抜との試合で見せた投球ができればプロでも間違いなく活躍できる。これは野球ファンの総意だろう。しかしケガをしてからは本来の投球ができていないと聞く。僕は最近の映像を見ていないが、どこかのスカウトがコメントした記事があったのでそれが引っかかる。そして現在のヤクルト投手事情からしてケガの不安がある投手は獲りにくい。もちろん、ケガと無縁の選手でも昨年の原樹理のようにどこか痛めるかもしれないが、ケガ持ちの選手を獲るよりはずっと安心できる。
山岡に関しては他にあるような凄みを感じない。狭い神宮球場を本拠地にするには少し頼りない。体を目一杯使って投げているがあの体格だとあまり伸び代はないのかなという印象だ。
他の候補では、堀瑞輝(広島新庄)のU-18大会での投球に目を奪われた。「大学日本代表の試合だっけ?」と思わず確認してしまったほどだ。成長著しい点も魅力的に映る。
他の有力選手の評価も書いておこう。
- 柳裕也(明治大)
非常に良い投手だと思う。あの大きなカーブがあることで他の変化球も生きている。ただ真上から投げる投手を見ると肩を痛めないか不安になってしまうのは僕だけだろうか。
- 藤平尚真(横浜)
高い身体能力を生かして身体をバネのように使うフォームは躍動感に満ちている。何より太もものムチムチ感が素晴らしい。
- 今井達也(作新学院)
フォームの不安定さからかコントロールが定まらない。ただ球のキレは最高で、そこさえ安定すればエースになれる力は十分にある。3年夏の甲子園以外ではあまり良い結果を残せていないようなのは不安材料か。
- 高橋昴也(花咲徳栄)
石井一久になるか村中になるか。未完の大器であることは間違いないと思う。それだけに球団の育成能力が重要になりそう。
- 吉川尚輝(中京学院大)
打者は投手以上にわからないのだが吉川の守備には思わず息を飲んだ。芸術的という言葉が似合う守備、色々な送球の仕方を持っていてどの体勢からでもアウトにできる。吉川がショートに座ってくれればチーム失点が大幅に減るだろう。
個人的にヤクルトが獲得して嬉しい投手を順にすると以下のようになる。
(田中)>佐々木>寺島≧藤平>柳>今井>堀>山岡>高橋
現時点では各選手をこのように評価している。数年後に良い意味でニヤニヤできるのか、現時点ではもちろんわからない。毎年、ここに挙げたような選手が2位まで残る妄想をしてしまうが、ヤクルトは2位指名4番目だから流石にそこまでは残らないか。
いやぁドラフトって楽しいなー。他のプロスポーツもドラフト制を導入すればいいのにーw
余談だが、交流戦の勝ち越しリーグの指名順が先になるのは納得できない。別にセ・リーグが負け続きだからではなく、この制度になった時からずっと不満を持っている。負け越したほうの指名順を先にするのが道理だというのもあるが、そもそも交流戦の結果から決めるべきではない。
以前までの、オールスターの勝敗(得失点差)で決めるというのは良い案だった。オールスターの通算戦績はほぼ五分五分で、勝敗と各球団の戦力との関連も薄い。オールスターでの真剣勝負にも一役買うかもしれない一方、独特のお祭り感も失われていなかった。なぜこれを変えたのか理解に苦しむ。
現状下位が必ずしも有利とはいえない仕組みだからまだ良いが、2位指名以下を完全ウェーバーにする動きはこの仕組みを変えてからになることを願っている。
今年こそ、真中監督の真のガッツポーズを見られることを祈って……。